2017.09.22 歯周病と全身のかかわり
こんにちは。
朝、晩がだんだん涼しくなってきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、みなさん気を付けてくださいね。
前回、お口の健康と全身の関わりについてお話しました。
その中でも歯周病は、全身の健康に深く関わっています。
今日は、歯周病と関連があるとされている5つの症状についてお話します。
①糖尿病
常に血糖値が高い状態となってしまうのが糖尿病です。
さまざまな合併症のリスクがある中、歯周病もその一つとして見なされています。
歯周病を治療することによって、血糖値が改善する可能性があることも報告されています。
②心疾患
歯周病の人は、心疾患を発症するリスクが高いことが知られています。
その原因は、歯周病によって歯ぐきで生じた炎症性物質。
その炎症性物質が、血流を介して心臓の血管にも影響を及ぼすと考えられています。
③早期低体重児出産
妊娠中の女性は、つわりによって歯磨きが不十分になってしまいがちです。
それにより歯周病のリスクも増大します。
歯周病になってしまうと炎症性物質が影響し、早期低体重児出産の確率が高まります。
④誤嚥性肺炎
自らの唾液や食べ物が誤って肺に入り、肺炎を起こしてしまうのが誤嚥性肺炎です。
主な原因は、唾液中に含まれる細菌です。
歯周病菌は、肺炎の原因となるものが多く、歯周病の人ほど誤嚥性肺炎になるリスクが高いと言えます。
⑤骨粗鬆症
歯周病は、歯を支える歯ぐきや歯槽骨を壊していく病気です。
歯槽骨が弱くなると、歯周組織の破壊が進みやすくなるため、骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と考えられています。
このように歯周病は、歯やお口だけではなく全身の健康に深く関わっています。
何事も早期発見早期治療!!
ご心配の方は、一度お近くの歯科へ受診されてみてはいかがでしょうか?